教材はごくごくシンプルなものだ。28cm四方の白い厚紙に、赤いフェルトペンで大きな赤丸(ドッツ)を1個から100個まで書き込んだカード100枚を1セットとし、このカードを使って量や真の値を教えていく。教え方にはいくつかのポイントがある。子どもが退屈しないよう短時間でスピーディーに教材を見せ、日々新たな教材を加えていく、楽しげに愛情をもって接する、子どもがやめたくなる前にやめるなどなど。量の認識から始め、等式、数字の認識、数字を使った数式へとステップアップしていく。
1歳以下から始めるのが理想だが、3歳以上であっても試みる価値は十分あるという。年齢に応じた教え方のポイントも記している。本書によって、赤ちゃんに対する認識が大きく変わることは間違いない。(清水英孝)