こんなデザインが使いやすさを生む―商品開発のためのユーザビリティ評価 4769312067 工業調査会
■Amazonエディターレビュー 名著?????°?????????????????¶????????????の実践版ともいえる書。家電や情報機器を手掛ける三菱電機のデザイン研究所が執筆を担当している。本書のすぐれたところは、ユーザビリティテスト、データ解析などの各トピックに関して、そのプロセスと具体的な手法が明確に示されている点にある。また、ユーザーテストにおけるチェック項目やアンケートシート、依頼文の実例も掲載されており、大変便利だ。さらに、カーナビや携帯電話、洗濯機、電子ジャーなどの実際の事例を写真入りで紹介し、イメージしやすいように工夫されている点にも好感がもてる。 本書は全部で7章に分かれており、第1章から第3章ではユーザビリティの基礎について書かれている。第3章までにひと通りユーザビリティテストに関する知識を習得したら、続く第4章では、チェックシートをもとに自分たちのユーザビリティ向上へのアプローチが正しいのかどうか、確認できるようになっている。「ユニバーサルデザイン編」、「家電製品の操作パネル編」、「GUI編」の3つが用意され、それぞれに十分な量の質問が盛り込まれているため、きちんとこなせば自分たちのプロジェクトに足りない視点を得ることができるだろう。 さらに第5章では、ユーザビリティワークショップの事例、第6章ではプロを支援するためのインタフェース、最後の7章ではユーザビリティの規格化の動きとWebサイトのユーザビリティについて述べられている。巻末にある参考文献リストも、これからユーザビリティを学ぶ人にとって貴重な情報源となるだろう。 全体的に、現場の視点にこだわって書かれているため、どの内容をとっても実践的である。開発予算や社内事情、ユーザーの立場を考慮した現実的な提案は、理想論からいえばもの足りない部分もあるだろうが、十分な説得力をもっている。ユーザーに長く愛される商品を作るために、ぜひ一読したい。(土井英司) |