Perlネットワークプログラミング―ソケットの使い方からクライアント/サーバーシステムの開発まで 4894714655 ピアソンエデュケーション
■Amazonエディターレビュー Perlの普及はインターネットの普及と大いに重複している。従って、ほとんどのPerlによって書かれたプログラムはインターネット経由でサービスを提供している。本書はサブタイトルに「ソケットの使い方からクライアント/サーバーシステムの開発まで」とあるように、ネットワーク上でのPerlの活用に必要な知識をほぼすべて網羅している。 本書は、4つのパートからなり、それぞれ「基礎」「一般的なサービスのクライアントの作成」「TCPクライアント/サーバーシステムの開発」「応用」となっている。「パート1 基礎」では、ファイルハンドルなど入出力の基礎、プロセス、パイプ、シグナル、Berkeleyソケット、Ping等のネットワーク分析ツール、TCPプロトコルとソケットオプション、IO::Socket API等、Perlを使用するうえで不可欠な知識がまとめられている。 「パート2 一般的なサービスのクライアントの作成」では、BerkeleyソケットAPIに基づき、Net::FTP、Net::Telnet、Net::SMTP、MailTools、MIME-Tools、Net::POP3 API、Net::IMAP::Simple API、Net::NNTP、LWP、HTML::Formatter API、HTML:TreeBuilder API、HTML::Parserといった、Perlを使用する際に一般的に使われるモジュールと、それらに対応するサービスを解説している。 「パート3 TCPクライアント/サーバーシステムの開発」で解説しているのは、「精神分析医サーバー」を例として、並行技術としてのフォークサーバー、inetdデーモン、マルチスレッド、多重化アプリケーション、非ブロックハンドル、システムログ、プリフォークとプリスレッド、IO::Pollといった、サーバー側の機能である。「パート4 応用」では、一般的なTCP上では扱わない部分、つまりTCP緊急データ、UDPプロトコルとUDPサーバー、ブロードキャスト、マルチキャスト、UNIXドメインソケットについて取りあげている。 少なくとも、プログラマーレベルで必要な知識は十分に盛り込まれている。問題解決のためのリファレンスとして、十分に機能してくれるだろう。 (大脇太一) |