本書は4部構成となっている。第1部「Rubyの基礎」は、Rubyのチュートリアルだ。クラス、オブジェクトに始まり、コンテナ、メソッド、式、例外、スレッド、プロセス、デバッグなどについて解説している。第2部「Rubyとその周辺」では、Rubyの起動方法、CGIの利用、Tkアプリケーションとの融合、Windows環境での使用方法、Ruby拡張ライブラリについて解説している。
第3部「Rubyの文法と動作の仕組み」では、Rubyの文法、クラスとオブジェクトの詳細、リフレクション、メソッドの動的呼び出しについて解説している。第4部「Rubyライブラリリファレンス」は、Rubyのクラス/モジュールで定義されているメソッドとライブラリのリファレンスとなっている。
付録には、組み込みドキュメント、対話型Ruby(irb)シェルなどの解説を収録。(遠野 諒)
ruby docgrep.rb -o 検索文字列 FooBar.doc
というような形で実現している。 3章以降では「JScriptとVBScriptが使える[のに]…なんで、Rubyが使えないんだ?」という著者の不満を解決する形で解説が進められる。著者の作成した「RubyにCOMの衣を被せて外部のアプリケーションに組み込む仕掛け」であるActive Script Rubyが紹介され、章を追うごとに発展していく。 著者の基本的なスタンスが「楽しみ」であるため、腰の落ち着いた解説本ではないが、ウィンドウズ上でRubyを楽しみたいという人にはおすすめできる。 Rubyについて詳しく学びたい人は、『オブジェクト指向スクリプト言語 Ruby』および、『Rubyプログラミング入門』などを参照するといいだろう。(西谷真一)