RSA 暗号技術の基礎からC++による実装まで 4797317027 ソフトバンクパブリッシング
■Amazonエディターレビュー インターネットの普及により、利便性が向上する一方で、それに関わる犯罪が増加している。さまざまなユーザーから、日々の被害報告が出されているにもかかわらず、安全面における意識が希薄なユーザーが増えているようだ。もはやネット上での情報を守るために暗号は欠かせないツールであり、最近ではWebブラウザを通じてSSLなどが使われている。 本書では、C++によるRSA暗号のサンプルプログラミングを提供し、プログラムコードの解説を通してRSA暗号の原理や理解に必要な数学の基礎知識を解説している。中学校程度の数学の知識と、C++プログラミング初心者レベルの知識をもつ読者を対象としている。 内容は、はじめに暗号技術の基礎を図を用いて説明し、次に数学知識とアルゴリズム、RSA暗号の実装、テストと利用例などを解説している。巻末の付録では、RSAを採用した暗号システムである、OpenPGPやSSLについても述べている。 付属CD-ROMのサンプルプログラムは、RSA暗号の原理を忠実に実装しており、RSA暗号のアルゴリズムが理解しやすいように工夫している。サンプルプログラムのコメントは、日本語で記述されており、内容を把握し変更を容易に行える。プログラムは、Windows, Visual C++6.0、Linux2.2、g++2.95.2-4で動作確認が行われている。本書は、暗号に興味のあるC++技術者におすすめしたい。(大塚佳樹) |